高気密高断熱の家に実際住んでいる人たちの「室内温度・暖房器具の使い方・電気代はどうなのよ?」って思いませんか??
私はこの点について入居前からすごく気になっていたし調べてました。
そして我が家もアイ工務u店で家を建てて初めての冬を過ごしやっとデータが得られました。
アイ工務店では標準スペックでも割と高気密高断熱な家が建てられ,我が家はC値0.3/Ua値は0.51になります。
今回は我が家みたいなスペックでの冬のエアコン暖房による室温状況と電気代について解説していきます。
ざっくり言うと室温はそれなりに満足。
でも電気代はけっこうかかるじゃないの!って感じです(;´∀`)
まずは温度から触れていきますね。
本記事の内容
エアコン本体と運転設定
エアコンはDAIKINのAシリーズ(2021)を使用しています。
エアコン情報と設定についてはこんな感じです。
- 200V 14畳
- APF 7.1
- 設定温度は"AI快適自動"設定から-1℃
- 風量は自動
- 風向きはやや下向きで固定
温度や風の設定は色々試してこの条件にしています
通年エネルギー消費効率(APF)が最も高いのは200V 14畳タイプなので,このサイズを使用しています。
松尾さんの動画がエアコン選定においてとても参考になります
エアコンは6,10,14畳用しか買ってはいけない!? - YouTube
エアコン1台による全館暖房は1階は満足。2階は少し寒い
全館空調無くても高気密高断熱の家はエアコン1台でそれができるはずだ!
と期待していましたが,なかなかうまくいかないものですね。
最も気温が低かった1月7日のデータになります。
外気温は日陰に温度計置いているつもりでしたが,途中日射がモロにあたってお昼時はまともなデータにはなっていません。
1階の平均温度は22.1℃ / 2階の平均温度は16.5℃になります。
1階リビングと2階の寝室にて約6度ぐらいの差がでています。
ちなみに1階と2階どちらも日射取得を考慮しカーテンは開けています。
※1階は掃き出し窓なので取得面積広い
1階のほうが日射の影響を受け,1日の温度差が幅がありますね。
SNSなんかで見てると1階も2階も1℃以内に収まっているので「我が家どうした?」感がMAXでした。笑
やっぱり素人が考える温度管理はなかなか難しいものですね。
エアコン設置位置と空気の流れ
多分我が家の場合は間取りの問題で思ったほどうまく温度管理ができてなかったようです。
エアコンの設置位置はリビングと隣接している和室になります。
リビングから見える景色にエアコン設置したくなかったんですよね。
設計時から不安だったのが2階へ続く階段が遠いということ。
見るからに冷暖房の間取りとしては悪そうですよね。
和室に取り付けてある実際のエアコン
そして2階の間取り
赤い線は普段扉を閉めている箇所になります。
寝室の位置が階段から最も遠い。。。
つまり1階のエアコン位置から寝室が最も遠い場所になります。
「温かい空気は軽いから上昇して2階は自然と温まる」
この考えは間違ってはいないのですが,そんなに簡単なことではないのかも知れません。
2階の温度が少し低いけどたいした問題じゃなかった
寒くなってきた当初は温かい家なんだから羽毛布団なんか要らない!と意地になり夏みたいにタオルケットだけで寝ていました。
お風呂上がった後だから寝る時は寒くないけど朝が寒い。
寒いから結局腹巻きを付け始めたけど,やっぱり朝の身体は少し寒い。
ということで意地を捨ててアパートの時から使用してた羽毛布団投入しました。
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やっぱり羽毛布団最強。
何を意地になってたんだろうって思うくらい快適。朝も寒くありません。
最初から羽毛布団使っておけば良かったです。
こんな紆余曲折を経て現在は寝室もめっちゃ快適です。
結局寝る時と起きるときにストレスない状態にできればいいわけですから。
羽毛布団を使わないのが正義じゃない。快適な状態が正義。
それに,寝室の温度について調べると最低でも16℃以上あれば大丈夫みたいです。
寝室は「少し寒い」室温が最も眠りやすい ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)
実家に帰ると寒すぎてイラつく
「新居に住んでも少し寝室は寒いなぁー」と少し感じてる頃に実家に泊まりいったとき。
なんてレベルじゃない!!!!
実家帰ると家の中でも深夜や早朝はマイナス3℃とかになっていて,家の中でも白い息が確認できます。
夜中にトイレ行くのも寒すぎてイラついてる自分に気づきました。
それこそ本当に布団から出るのがかなり嫌でしたね。
だから新居では暖房の理想が高すぎたのでしょう。
以前と比べると段違いに過ごしやすいことを改めて痛感しました。
吹き抜けがあると冷暖房管理しやすい
兄の家では大きな吹き抜けがあります。
ログハウスの30坪くらいのお家です。C値やUa値は分かりません。
ただ,家の中は年中快適に感じます。
夏は6畳エアコンで涼しいし,冬は薪ストーブで温かい。
これにはやっぱり吹き抜けが大きく関係していると感じます。
今どきの家なら昔と違ってどんな家でもC値やUa値は悪くないと思うから,吹き抜けがあると管理しやすそうです。
音漏れや間取りの問題もあるから,一概に良い悪いは言えないですけどね。
温度による内容は以上です。
続いて電気代の話。
最も電気代が高かった2月は22,520円 ※1月使用分
今度は温度ではなく電気代について記載します。
最も電気代が高かった2月の電気代がこちら。
どうですか?コレ!単純に高いと思いませんか?
なんて考えていましたが,思ったほど電気代は安くありませんでした。むしろ高ッ!って感じです^^;
もちろんエアコン1台24時間稼働しているだけでこの金額になっているわけではありません。
冬場はエコキュートも夏場に比べてかなり電力を使用するので,電気代に大きく関わってきています。
寒いところから温めるから電気をめちゃくちゃ使うんですよ。多分。。。
HEMSデータを見るとゾっとしますよ。
もう真っ赤っ赤じゃん。
買電43kWって1kW25円で考えると1日で電気代1000円超えてます。
ちなみにこの最も電気を使用した1月の電気使用量(2月請求)はこんな感じです。
合計電気使用量は877kWhです。※1月使用分が2月として表示
電力会社を変えていなかったら更に電気代が高い
我が家はシン・エナジーと契約していますが,もしこれが最初の東電のままだと29,154円になります。
※シン・エナジーは【夜】生活フィットプラン 60A で契約
東電は重量電灯B(スタンダードS) 60A で契約
シン・エナジーが22,520円だから差額6,634円になります。これはこれで差がスゴいですね・・・
皆さんも電力会社の見直しされてますか?
年間に通算したらえらい金額の差になりそうですね。
こういうところから節約・倹約していきましょう。
太陽光発電は売電もあるし電気代も抑えられてダブルの節約効果
太陽光発電は日中晴れていれば太陽光発電の電力を使用します。
ソーラーパネルが無ければ電力会社から電気を購入することになり,電気代は更に高くなります。
2月の売電額(1月発電分)は4,750円だから電気代の実質負担額は17,770円
冬は日照時間が短いためか他の季節と比べると発電量は若干落ちていますね。
※9月は8月末から発電を始めたため少ないです。他の0円はまだデータがありません。
我が家ではソーラーパネル4kWで2月の売電額(1月発電分)は4,750円です。
つまり実質負担額は
22,520円(2月電気代請求費) ー 4,750円(2月売電額) = 17,770円 (実質負担額)
となります。
ソーラーパネル未搭載の場合と比較するとかなりお得
もしソーラーパネル未搭載だと電気代はおそらく27,000円ほどです。しかも売電はありません。
つまり,ソーラーパネルによる恩恵は約1万円分(浮いた電気代 + 売電分)といったところでしょうか。
実際はソーラーパネル分は住宅ローンに入っているから何とも言えませんが,私はソーラーパネル使いたかったので満足しています。
太陽光の発電買い取り終了(卒FIT)までは恩恵は大きく受けられそうです。
「元が取れるから」とか「儲かるから」
という考え方はあまりしてませんが,我が家の場合は計算すると7,8年ぐらいで元が取れそうです。
タダといいつつ計上されてるハズだからそんな訳ないけど。笑
【まとめ】室温はほぼ満足で快適!でも電気代は高い!
冬の暖房について簡単にまとめます。
- C値 0.3
- Ua値 0.51
- エアコン24時間稼働 (200V14畳 APF7.1)
- 食洗機毎日1回使用
- ドラム洗濯機毎日1回使用 (乾燥まで)
- ソーラーパネル4kW搭載
- 電力会社はシン・エナジーの【夜】生活フィットプラン
この状態にて室内温度は割と快適(2階は少し下がる)だけど電気代は約2万というところです。
割と高気密高断熱な我が家なので冬の室内温度と電気代の期待値も大きかったのですが,温度に関してはほぼ満足,電気代に関しては高いと感じたのが本音です。
ネットやSNSで調べてみると,暖房なしで日中は20℃キープしてるお家も見受けられます。
しかし我が家では暖房を切ってしまうと日中14℃ぐらいまで下がってしまいます。
なかなか難しいものですね。
ただ,エアコン1台でそれなりに全館暖房できていて快適に過ごせているので満足はしています。
電気代に関しては「どうしてこんなに我が家は高いのか」と感じます。
同じオール電化の全国平均と比べてみても電気代ははるかに我が家のほうが高いです。
暖房器具の使い方なのか,日射による影響なのか,家の性能の違いなのかよく分かりません。
一方,私と同じように高気密高断熱な家でも(一条工務店や同じアイ工務店・その他高気密校断熱な家)電気代が2万,3万というような方も見受けられます。ほんと人それぞれです。
この室内温度と電気代について興味がある人は多いと思うので,今回の記事を一つの例として参考にしてみてくだざい。
※今回計算してみて改めて感じたのは電力会社の変更による電気代の差です。
年間で数万以上安くなる可能性があるため,見直しされていない方は検討する価値アリです。