待ちに待った気密測定です。
家造りはじめたときからこだわっていたC値。
さて,アイ工務店の気密測定結果はどうだったのでしょう。
本記事の内容
【測定結果 C値0.3】高気密達成
最初に結果から。
なんと驚きのC値0.3です。
間取り的に少し不利な我が家でも0.3なので十分すぎる結果となります。
気密には少しこだわっていて,良い数値が出たので安心しました。
n値は普通の数値ですが,まぁいいでしょう。気にしない気にしない。
以下に,補足説明を記載します。
アイ工務店の標準仕様
ではアイ工務店の標準仕様からおさらいしましょう。
アイ工務店の標準仕様は2020年あたりにグレードアップしましたね。
その分少し高くなったけど,家の性能を求めるのであれば適切な判断だと思います。
以下に我が家の気密・断熱仕様を記載します。
ほとんどアイ工務店標準になります。
場所 | 種類 | 厚さ or 備考 |
外壁 | アクアフォーム (吹付断熱) | 90mm |
屋根 | アクアフォーム (吹付断熱) | 200mm |
床 | カネパールCFF |
85mm |
浴室基礎外周部 浴室基礎内周部 人通口部閉塞材 |
カネパールCFF | 65mm |
窓 | YKK AP / APW330 (樹脂窓 / アルミスペーサー) |
リビング掃き出し窓3ヵ所のみ 樹脂スペーサー |
玄関 | YKK AP D2仕様 | ー |
こんなところでしょうか。
標準仕様ではなかなか良いんじゃないでしょうか。
他にも気密テープや気密パッキン,透湿防水シート等ありますが割愛します。
赤文字の部分のみオプションで設定した部分になります。
リビング掃き出し窓は戸先錠にしたため標準仕様でなくなるので,悪あがきで樹脂スペーサーにしました。
※本当は全て樹脂スペーサーにしたかったのですが,標準から外れるため大きく値段が跳ね上がるのでやめました。
スペーサー単体で見ると数百円の差なんですけどね・・・
ちなみに,樹脂スペーサーによる効果は体感でも数値でもそこまで変わらないです。気持ちの問題です。
YKK APでスペーサーの違いを説明していますが,試験環境が同一環境でないため,少し過大宣伝になっているような気がします。
また,キャンペーンで三協アルミのトリプルガラスも採用できたのですが,アルミ樹脂複合タイプのため採用しませんでした。
我が家の吹付断熱の様子
吹付断熱の様子をブログやYoutubeでよく見かけますが,実際我が家はどうなのか気になるところでした。
実際の我が家の吹付断熱(アクアフォーム)の様子はこんな感じです。
はみ出てしまった発泡ウレタンはそぎ落としていますね。
また,天井部分も金具で留めている部分には断熱材が吹き付けられています。
吹付断熱材の厚みを測る為にはこのようなピンを使用していました。
(断熱材に刺さってる部分を写真撮るの忘れました)
断熱工事用副資材販売一覧 | 小川商事株式会社 (ogawa-shoji.co.jp)
⇧このピンを断熱材に刺し,厚みが適切か判断しているようでしたね。
コンセント周りの様子。
窓周りもしっかりと吹付断熱が施工されています。
印象としては抜け目なく吹き付けてくれているなぁ。という感じでした。
ただ個人的には見栄え的に全部をそぎ落としてくれているようなものが良かったです。
【アクアフォームギリギリまで吹付の様子】
平均所得夫婦のマイホーム建築記録
見えなくなる部分だし,数値的には大満足なんですけどね。
私の性格的にはこんな感じに仕上げてもらいたかったのが本音です(^^;
ただ,本来の厚みよりも厚くなるのを要求することになるから無理かなぁ。
気密測定に向けて
気密測定は日本住環境株式会社の方が行ってくれていました。
気密測定に向けて色々と準備してくれています。
目張り作業
気密測定するにあたって,喚起部分などの目張りを行います。
※気密測定は喚起部分等の必要なすき間は防ぎ,それ以外のすき間を測定するイメージです。
画像取り忘れたので,参考画像になります。
モデルハウス 気密測定! | 株式会社ナカタコーポレーション (nakata.jp)
我が家は玄関がまだ完成していなかったので,玄関下のすき間も一時的に埋めていました。
もこもこしている部分が埋めてくれた部分になります。
画像の上側が外,下側が室内になります。
気密測定機器の設置
とうとうよくみかけるバズーカ砲(気密測定機器)が我が家でも設置されます。
これで家内の空気を外に送り出して,すき間を測定するわけですね。
ちなみにリビングの掃き出し窓一カ所を開けて,そこにシートを張ってバズーカ砲を取り付ける感じでした。
いざ,気密測定開始!
準備が整ったら,気密測定開始となります。
家の中がある程度密閉されていれば,室内が負圧になり先ほど窓に貼り付けたシートが大きく内側に吸い寄せられます。
⇧本当はもっとシートが内側に吸い寄せられていたのですが,測定終了間際だったので戻ってしまっているところです。
また日本住環境の方が「気密測定について」と「気密測定機器について」を丁寧に説明してくださいました。
ありがとうございます。
気密測定結果 C値0.3
先ほども説明しましたが,我が家のC値は0.3でした。
(詳しくは0.32)
アイ工務店も十分高気密を達成できていますね。
我が家は間取り的に不利でしたが,C値0.3の数値がでて安心しました。
※四角い家が気密的には有利
測定してくれた日本住環境の方も
「おぉーかなりいい数値!なかなか見れない数値です!」
と仰ってくれました。
正直今の家はC値1.0ぐらいは切る家が普通なんじゃないかなぁ,と思いましたが
今の新築でもC値1.0を超えるのはざらにあるようです。
ましてや,C値3~4ぐらいの数値がでてしまうこともあるようです。
目指すC値とは?
所説ありますが,一般的にC値1.0を切れば高気密と言えます。
以前は2.0を切っても高気密と言えたらしいですが,喚起を考えたら全くです・・・
ただ,1.0なんて高気密とはとても言えないと思うので,様々な方の意見を参考にしました。
私は「良い塩梅の家造り」のせやまさんの動画が好きでとても参考にしています。
せやまさんは目指したいC値0.7以下と言っていますね。
ただ,私は気密に関してはもう少し頑張りたかったです。
ここで参考にしたのは,気密の先生・松尾設計士さんの動画です。
松尾設計士さんはC値0.5ぐらいの家を造っています。
さらにもうひとつ。高性能なづくりチャンネルから。
すいません,お名前が分かりません。。。
これらを見て(他にもいっぱい見ましたが)私は「C値 0.4以下を目指して!」とお願いしておりました。
無事に今回0.4以下を達成してほんと良かったです。
人それぞれ考え方は違いますが,気密について参考にしていただければ幸いです。
C値が良いとエアコン1台で全館空調できるかも?
⇧取り付け予定のエアコンです
C値が良い数値だと気密性が保てていることになります。
断熱性も考慮する必要がありますが,これで我が家もエアコン1台※で過ごせるようになるかも知れません。
※実際は2台。夏場は2.5階のエアコン冷房で冬場は1階のエアコン暖房予定。
ものすごく考えられた家(パッシブハウスとか)だと,エアコン6畳用で家全体を冷暖房できるみたいですね。
私はそこまでは求めていないので,今回の値で満足です。
松尾設計士さんの動画とイエのサプリさんの動画が参考になります。
【松尾設計士さん】
エアコンは6,10,14畳用しか買ってはいけない?!
【イエのサプリ】
C値0.44がなせるワザ
我が家も松尾設計士さんの動画を見てエアコンは14畳用を2台設置予定です。
実際の運用結果がどうなるか楽しみですね。
家の断熱性,Ua値は現在設計士さんに計算してもらっている途中です。
一応こちらも「0.4以下を目指してください!」って伝えてはいます。笑
【まとめ】アイ工務店は"高気密住宅"で間違いない
以上,アイ工務店での気密測定結果まとめになります。
一条工務店でも平均はC値0.5ぐらい(保証は0.8)なので,十分合格点でしょう。
今回中間気密測定でこの値なので,完成時の気密測定結果が気になってしまいます。
※通常完成時にもっとC値が良くなる
大工さんは0.1も狙えるんじゃないか?なんて言ってたので期待してしまいますよね。
ただ,更に費用がかかってしまうので私の場合は中間気密測定1回で終了です。
アイ工務店は高気密謳ってますが,一条工務店ほど大きく宣伝はしていません。
気密測定も標準ではなくオプションになります。
全部標準にしたところで,施主には少し負担になるのでなんとも難しいですね。
ただ,我々アイ工務店の施主がこのようにブログでレポートすることによって徐々にアイ工務店の高気密も認知度が高くなるかもしれません。
私は現在アイ工務店にかなり満足しているので,少しでも企業成長に助力できればいいなぁ。なんて少し思っています。笑